暮らしのこれからについて徒然と。

エッセイ

暮らしのこれからについて徒然と。

2022.04.26

こんにちは。松風ストリート編集部の勝股淳です。
最近は松風ストリートに遊びにきた方のガイドのようなことをしています。

せっかくこの場所に訪れてくれたなら
ここの魅力を伝えたいというか
ここでやっていることを見てもらって
お互いの視点を交換してみたいという思いから。
(まぁ趣味みたいなものです)

 

今、全国各地で暮らしの再構築のようなことが起こっている。
(友人や知り合いにも地方で拠点作りをしている人がたくさんいる)

もちろん神奈川県内、湘南エリアの中にも
ここ松風ストリート以外にも
相似する文脈で場を編み、作り出している人たちがいる。

例えば、辻堂には都市型エコビレッジ(共同住宅のようなモノ)を作ろうとしている人たちがいる。
真鶴には泊まれる本屋さん。三崎には本と屯という施設がある。
隣町の大磯にも茶屋町カフェやTE HANDEL
というお店がある。
(鎌倉や逗子葉山のあたりは言わずもがな)

旗印になるような場所(ハブ拠点)があり、そこに立ち寄ると街の情報が集まっている。
ドラクエの酒場のような場所になっている。
それをコミュニティスペースと呼んでいる人もいるしカフェと呼んでいる人もいる。
または宿がその役割を果たしていることもある。

そして、ほとんどの人が語るのは
今の時代の空気や制度設計への違和感や息苦しさ。
これからの時代の生活のあり方についての思索だ。

彼らが語る言葉には共通のものがあると思う。以下に列記してみる。

コモン、コミュニティ、持続可能、環境、生命感、直線的ではなく円環構造、多様性の承認
ポスト資本主義、暮らしの自給、互助、自前の社会補償、子供の居場所、お年寄りの居場所、
際限のない利潤の追求への問題視、本当の豊さ
などなど

僕には総じて、人間性の回復について語っているようにきこえている。
マシン化した社会を、人や自然中心の設計に据え変えないとやばいんじゃないの?という声だ。

実際、僕たちが生きている現代はどういう時代なんだろうか。
(のちにどういう時代として語られるんだろうか)

かくいう僕も現代社会に息苦しさを感じている一人だ。
”特にやりたくもないことをやらないと生きてゆけない”という風潮や空気が苦手である。

建前で付き合うことがマナーと呼ばれたりすることも。
ツライものがある。

子供の頃は、社会というのはそういった場所なのだと諦めていた。
最近はそういう社会も、もっと楽しくて安全な場所にして行くことができるんじゃないか
そんな可能性を感じている。

それにはひとまずは自分の身の回りから。
いきなり社会にはさわれなくても、友人との共生や家の目の前のストリートくらいならギリギリ手が届くかもしれない。(それもひとつの社会ではある)

そしてそのプロセスを楽しめると良いなと思う。

そんなことを考えつつ、ここでの暮らしを進行中です。

筆者:勝股 淳

 

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