編集長樋口の原チャで行こうvol.4 〜全国の町を訪ねながら考えたこと〜

エッセイ

編集長樋口の原チャで行こうvol.4 〜全国の町を訪ねながら考えたこと〜

2023.10.28

こんにちは、原チャで日本を巡っている樋口です。

しばらくぶりの投稿になりましたが、1年半に及ぶ旅は2023年10月現在、終盤を迎えています。(この記事が出るときには、もう旅を終えているかもしれません。)

2023年11月からは松風町に戻ってきて、新しい生活を営んでいこうと思います。

全国の町を訪ね回った1年半

日本縦断の始まりは2022年5月2日。平塚駅を出発して、沖縄に向かいました。この旅は半年ほどで終えるつもりでしたが、気づけば長い旅路に。

東へ西へ、行ったりきたり。同じ場所に4回くらい訪れたり、順路はぐっちゃぐちゃですが、47都道府県巡ることをゴールに、ここ最近は旅程を立てていました。

1年半、さまざまな場所を巡りました。魅力的な地域にも出会いました。それでも、暮らしを再開するのはまたもや松風町。全国を回ったあとに見えてきた、町の魅力がどう生まれるか、そして、僕なりに感じる松風町の魅力を書いてみます。

おもしろい地域は、自然と生まれるわけじゃない。

この1年半、日本各地で心地よい滞在をすることができました。それもひとえに、その場を育ててきた方々がいたからに他なりません。

ゲストハウスを中心に宿泊していましたが、特定の場所に根付いて、そこに来る人を迎えるということは、その場所に愛着がないとできないこと。
鹿児島県甑島の「山下商店」、山口県萩市の「ruco」、愛媛県内子町の「内子晴れ」、島根県温泉津の「WATOWA」、長野県諏訪市の「マスヤゲストハウス」、青森県十和田湖の「yamaju」、北海道塘路の「THE GEEK」などなど。

他にもたくさんの印象的な場所があるのですが、心地よい地域は勝手に育つものではなく、そこに暮らす人たちが手塩にかけて育ててきたからこそ宿るものなんだと感じました。

旅している僕にとっては観光が入口なので、宿が特に印象深い場所ではあるのですが、飲食店やカフェ、雑貨屋さんなども同様に、その町に根付いて営んでいます。
それらが集まって構成される場所が町であり、町の魅力はそこに暮らす人の魅力以上には育たないという当たり前のような事実がそこにはありました。

友人らと営む松風の暮らし

そこに暮らす人の魅力。魅力というよりは、相性といった方がしっくり来ますが、それが僕の次の拠点を探す大きなポイントでした。

その観点でもこれまでに訪れた町の中に、「ここなら住めそう」という感覚を抱いた地域は1つや2つではなく。複数の地域に対して、「住んでみたい」という気持ちが芽生えました。
その一方で、まだその地域を深く知らないまま飛び込むほどの決定打はなく。そんなとき、松風町で暮らす友人からの連絡が。

「部屋が空くんだけど住まない?」
「…住もっかな。」

ご縁のある場所とは、不思議なタイミングがあるんだよなと思いながら、流されるがまま住むことを決めました。

3年間、生活してきた松風町には友人が多く暮らしています。尊敬できる人たちで、僕は勝手に相性も良いなと思っています。その人たちがいるからこそ、町としての魅力も育てていける。そのひとつの取り組みとしての「松風ストリート」があるのかなとも。

自分が住む場所を、より楽しい場所にしていくこと。それを繰り返すことによって、きっと魅力的な町がつくられる。

松風町をさらに楽しい地域にしていけたらいいな、という気持ちと共に、日々の暮らしを丁寧に紡いでいきたいと思います。

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